「美しいオブジェクト指向言語」Ruby
「Ruby（ルビー）」は、Matzことまつもとゆきひろ氏によって開発されたスクリプト言語です。
主な使用方法はスクリプト言語を使用する場面においてオブジェクト指向プログラミングを行うためのものです。
プログラミングに使用する言語の多くは海外で開発されたものですが、このRubyは日本で開発されており、国際電気標準会議では国際規格にまで認証されています。
特に新興のIT系企業ではこのRubyを積極的に導入する動きがあり、Web系では特に多くの場面で使用されているのを見かけます。
具体的にはWebアプリケーションで広く使用される実績があり、有名なところとしてはクックパッドの公式サイトのシステム構築に用いられています。
なぜRubyが注目をされているかというと、それは他の言語よりも記述が簡単ですぐに実行をすることができるという利点があるからです。
従来のプログラム言語であるCやJaveでは、プログラムを組んだ後にコンパイルというソースコードを機械命令に変換する作業が必要であったのですが、Rubyはそのコンパイラなしですぐに実行ができますあ。
またオブジェクト指向言語であるということから全てのデータがオブジェクトとして表現されます。
オブジェクト指向であることから継承をすることができるので、よりコードの分量を減少させメンテナンスのしやすいプログラムに仕上げることができます。
「Ruby」という名称はそのまま宝石のルビーからとったとのことですが、名前の通り非常に「美しいプログラム言語」として広く知られています。
スタートアップ企業の開発に適する理由
どの現場においても使いやすく便利なRubyですが、特に新興企業に多く使用されていることには大きな理由があります。
先にオブジェクト指向であるということを述べましたがそのメリットである「カプセル化」「継承」「ポリモーフィズム（多態性）」という3つがそのまま備わっているからです。
PHPとの違い
RubyとPHPはいずれもWeb上で動作するプログラムということで共通しています。
歴史的に早くに誕生したPHPは、Facebookやぐるなびといった大手サイトの構築に使用されています。
PHPの最大の特長は、プログラミング初心者にもわかりやすい記述と、汎用性の高さです。
既に多くのサイトで使用されていることから流用制も高く、ゼロから開発しなくてよいという利便性があります。
RubyはPHPをより軽く簡単に動作させるのに便利なプログラミング方法です。
またRubyはWebに限定されない幅広いプログラミングに使用できるということも違いになります。
初級から中級くらいになったときにより軽快に動作するシステムを作るときにおすすめです。
