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格安SIMを知ろう

格安SIMとは一体何なのか?

オリンピックイヤーを控え、総務省がかなり力を入れて取り組んでいるのが「携帯電話料金の値下げ」です。もともと日本においては諸外国と比較して携帯電話料金が高いということが問題視されてきました。

その原因は携帯電話の通信を取り扱うキャリアが3社だけの独占状態になっており、通信料において競争原理が働かなかったことです。また通信料金が非常にわかりにくい体系になっており「実質0円」や数多くの割引プランがあることで、どうしてその価格になるのかしっかり理解しているユーザーはほとんどいません。

そこで2014年以降に登場してきたのが「格安SIM」という大手キャリア3社以外が提供する携帯通信で、対応するスマホ本体を持っていればSIMの契約をするだけですぐにキャリア乗り換えをすることができます。ただ言葉自体は有名になったものの、そもそもとして「格安SIM」とはどういうしくみのものなのかはあまり周知されていません。

なんとなく不安なので乗り換えに足踏みしているというユーザーもいるので、まず格安SIMとはどういうものなのかということ広くを知ってもらいたいです。

通信網そのものは大手キャリアと同じ

格安SIMを取り扱っている会社のことを「MVNO業者」といいます。代表的なものとしては「イオンモバイル」や「UQmobile」「楽天モバイル」「BIG SIM」といったようなものが挙げられます。

MVNO業者は新しいところがとんどん参入してきており新しい独自サービスが提供されていますが、基本的にはどの会社も使用しているのは既存の大手キャリアの回線です。簡単にいえばそれぞれの会社が大手会社から通信網を借り入れる形で運営をしているので、通信にかかる料金が圧倒的に安くなるというしくみです。

契約もドコモショップやauショップのようなところに行かなくてもネットで簡単に契約ができ、対応機種を持って入ればSIMカードをさして最初の設定をすればすぐに使用ができます。イオンモバイルなどの大手MVNOでは対応スマホ本体も一緒に実質0円で提供してくれているので、これからスマホデビューをしたいという人にとっても安心です。

MVNOや格安SIMを選ぶときのポイントとなるのは、現在のところ価格面が大きな要素となっています。携帯電話やスマホを持ちたいけれども毎月の料金が高くなりすぎて困るという場合に、格安SIMに乗り換えるというのがよい選択となります。2014年時点では対応エリアの狭さが問題になっていましたが、サービスが開始されて既に数年が経過したことで全国のほとんどの都市で可能となりました。

今後どんどん独自サービスも登場してくると思いますので、買い替えの時期が近いなら詳しく調べてみることをおすすめします。

具体的にはどのくらい安くなる?

格安SIMと言えども、サービスやプランは無数に存在するほか、大手キャリアの携帯電話料金もまちまちなので、どのくらい安くなるかはサービスの切り替え方次第でしょう。

ビックカメラの格安SIM「BIG SIM」を例に挙げると、プランによって通信料は月額1000円から3000円程度になる見込みです。大手キャリアの平均通信費が月額5000円から8000円程度という点を考えると、格安の名に恥じない額面と言えます。

その安さから、スマホをプライベートとビジネス用とで分けて複数台所持する人も多くなっています。どのような使い方をするにしても、サービスやプランの内容をよく見極めたうえで自身に最適な格安SIMを選んでください。

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